安倍首相の靖国神社参拝に対する抗議文
本日、貴職が靖国神社に参拝されたことに対し、強く遺憾の意を表明いたします。
私たち真宗教団は、非戦平和を願いとして長年にわたり首相・閣僚の靖国神社公式参拝について抗議や中止要請を行っており、本年8月5日にも貴職に対して、首相・閣僚による靖国神社公式参拝に関する要請文を提出したことであります。
あらためて申すまでもなく、靖国神社は、国難に殉じた戦没者を英霊として祀る神社として創設され、先の大戦まで戦争遂行の精神的支柱として国家神道体制の中心的な役割を担ってきました。
「日本国憲法」は、戦争放棄を明確に謳い、信教の自由と厳格な政教分離の原則を定めております。殊に政教分離の原則は、国家に対し宗教的中立性を要求し、特定の宗教と直接結びつくことを禁止しており、貴職が靖国神社に参拝することは、この憲法の精神に著しく反するものであります。
真宗教団連合は、今回の参拝に対し、強く抗議するとともに、今後の参拝に関しても引き続き中止を求めていく所存であります。
平成25(2013)年12月26日
真宗教団連合
理事長 里雄 康意
真宗教団連合加盟宗派
浄土真宗本願寺派
真宗大谷派
真宗高田派
真宗佛光寺派
真宗興正派
真宗木辺派
真宗出雲路派
真宗誠照寺派
真宗三門徒派
真宗山元派
内閣総理大臣
安倍 晋三 殿
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